「携帯サイト制作は実のところ、営業上できるとは言っていますが、あまりやりたくはないのです。大体、PC/携帯両方を希望するクライアントが多いのですが、その難しさとコスト及び効果を説明することで、時期尚早として2次開発などに変更して、結果的に受注しないようにしているんです」
話は続き、
「携帯サイト対するクライアントの予算は小さく、ビジネスとしても旨みがすくないし、トラブルが多くて実際としても運営コスト的として苦しいのです。であればPCをその分よくしてあげた方がクライアントの為だと思うんです」
なるほど、ここまでは想定内だったのですが...
「そもそも、携帯サイトのノウハウというようなもの、特殊なHTMLとか画像制作方法や機種出分けとか、自分たちは技術とは思っていないんですよね。単に面倒くさいだけで、なにも将来に繋がらないと思っているので、身に着けたいと思わないんです。」
さらに、
「クライアントの要求するデザインを追及して、クオリティの高いサイトをつくることが自分達の楽しみであり存在意義なので、携帯サイトを作りたいとは思わないんです。」
ほぼ携帯サイト構築専業でやってきた身としては、反論したい部分も多々あるのですが、思っていた以上にPC/携帯制作という2つの世界は溝が深いことを分かってきました。「携帯やりたいけど、やりにくいなぁ~」だと思っていたのですが(もちろん、そういう会社も多いです)、「貧弱なデザインで不可解なノウハウが必要なら、やりたくないんです」という世界が少なからず存在することは、この後明らかになってきました。
どっちも同じ技術に根差しているんだから、みんなが両方できる世界になればよいなぁと思います。
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