機能が横並びで差別化しにくい商品であるほど、価格(安い)が売り文句になってしまいますが、携帯画像変換もその様相を呈してきています。価格は、機能・価格構成・隠れコストなどの違いがあり、単純比較は危険ではあるけれども、あえて2つの指標で比べて見ます。
なお、R.A.は、ラウンドアバウト従量版ライセンスを示しています。
このデータは最新のものを確認したわけでもありませんし、全てのプランでの最適化も図っていません。また、比較の為に単位を合わせたりもしています。ということで、あくまでレンジの目安程度の扱いです。月間100万AC(アクセス)という指標も不利・有利になるので、くどいようですが参考です。
携帯画像変換・ラウンドアバウトの実力:機能の比較
携帯画像変換の製品やサービスでは、色々な機能を謳っていますが、メイン機能となる自動変換機能と、必要であれば利用する手動(指定)変換の2種類に大別できます。
基本的に自動変換機能は、何もしなくても全ての画像に対して必要であれば施される機能であり、手動変換は必要な際に何らかの特別な指定を行って実現する機能です。
基本的に自動変換機能は、何もしなくても全ての画像に対して必要であれば施される機能であり、手動変換は必要な際に何らかの特別な指定を行って実現する機能です。
ラベル:
携帯コンテンツ変換・ASP比較,
携帯コンテンツ変換・製品比較,
携帯画像変換
携帯画像変換・ラウンドアバウトの実力:方式の比較
実は、携帯コンテンツの開発に当たり、最もポピュラーなサービスは画像変換サービスです。コンテンツ変換は画像変換機能を含みながら、システム構成や料金レンジから別カテゴリーとして認知されてきました。しかし、ラウンドアバウトはシステム構造と新・従量版による料金体系から、携帯画像変換というカテゴリーとしても非常に魅力的な製品となっています。まずは、携帯画像変換の製品やサービスにはどんなものがあるか、分類してみます。
主な方式だけでこれだけあり、それぞれ一長一短があります。それぞれのシステム特性を見ながら比較してみたいと思います。
ラベル:
携帯コンテンツ変換・ASP比較,
携帯コンテンツ変換・製品比較,
携帯画像変換
Apacheモジュールである圧倒的なパフォーマンス上の優位性
通常のWebアプリケーションにおけるHTMLはキャッシュできないので、Apacheモジュール型のラウンドアバウトは、サーバー型(リバースプロキシー型とも言う)に比較して圧倒的に有利です。更に言えば、多くのシステムのフロントエンドにはApacheが配置されています。つまり、ラウンドアバウトは既に起動しているプロセスの中で1つのファンクションコールとして動作するという、パフォーマンス上圧倒的な有利な位置にいます。
ラベル:
携帯コンテンツ変換・製品比較
コンテンツ変換でHTMLキャッシュありのパフォーマンスは意味が無い
前回のエントリーで書いたように、同じコンテンツとして保証できない、またユーザーアクセスをアプリケーションに届けなければいけないために、HTMLはキャッシュしてはいけないので、変換後のHTMLキャッシュを基準にパフォーマンスを計測することは、意味がありません。
ラベル:
携帯コンテンツ変換・製品比較
HTMLをキャッシュしてはいけない
コンテンツ変換システムでは、パフォーマンスを確保するためにキャッシュをどのように設計するかは重要な設計方針です。画像については幾つかのエントリーで触れていますが、ここではHTMLについて考えてみます。最初に単純な問いかけを想定します。
”http://ra.jp/index.html”というアクセスは常に同じコンテンツとなるか?
答えは”NO”です。
”http://ra.jp/index.html”というアクセスは常に同じコンテンツとなるか?
答えは”NO”です。
ラベル:
携帯コンテンツ変換・製品比較
携帯コンテンツ変換の選定基準:環境構築と問題の切り離し
携帯コンテンツ変換を検討するに当たり、機能や性能の他に考慮すべき事項に環境構築と問題発生時の対応があります。
■環境構築について
通常、4つの環境が関係してきます。
■環境構築について
通常、4つの環境が関係してきます。
- 本番運用環境
- 本番試験(ステージング)環境 ... 本番とほぼ同じ状態に保たれている試験環境
- 開発環境 ... 開発現場の結合テスト環境
- 開発者ローカル環境(PC)
ラベル:
携帯コンテンツ変換・製品比較
携帯コンテンツ変換の選定基準:変換エラーと変換アーキテクチャー
コンテンツ変換システムにおいて、変換仕様はもちろん重要ですが、
正しい記述で変換仕様にのっとった例)
<FONT color="black" >Hello</FONT>
→ <span >Hello</span>
実は、変換仕様「外」の振る舞いも、負けず劣らず重要です。
間違った記述の変換仕様外の例)
正しい記述で変換仕様にのっとった例)
<FONT color="black" >Hello</FONT>
→ <span >Hello</span>
実は、変換仕様「外」の振る舞いも、負けず劣らず重要です。
間違った記述の変換仕様外の例)
- <FOMT color="black" >Hello</ont> (存在しないタグ)
- <FONT >Hello (閉じてない)
- <FONT colorblack=" >Hello</FONT> (属性記述に間違い)
- <FONT color="black" ><div>A</div>Hello</FONT> (インラインタグ内にブロックタグ)
ラベル:
携帯コンテンツ変換・製品比較,
言語変換
携帯コンテンツ変換の選定基準:スループット
パフォーマンス(1アクセスの平均レスポンスタイム)と並んでユーザにとって重要な指標がスループット(1秒間あたりの処理数)です。「同時接続数はどれくらいですか?」などとよく聞かれます。スループットはサーバ台数に直接に影響を与える数字です。当然、サーバ台数が少なくて済むように、より高い性能であることが望ましいです。
1/スループット=パフォーマンス
なのですが、両者には別の相関関係があって、アクセスがスカスカの状態ではパフォーマンスは非常に良く、アクセスが増えてくれば徐々にパフォーマンスは劣化し、アクセスが増えすぎると両方落ち込みます。コンテンツ変換製品でもスカスカの状態では、パフォーマンスの違いは、あまり出ないかもしれません。問題はアクセスが増えてきてからで、どこまでスループットを上げることができるかが重要です。スループットが最大のときのパフォーマンス比較ができれば、信頼できる製品性能比較になるでしょう。全エントリーのパフォーマンスUPの方法はスループット向上にも役立つので今回は設計の話ではなく、実際の2つの計測データを提示してスループットについて説明していきます。
ラベル:
パフォーマンス,
携帯コンテンツ変換・製品比較
携帯コンテンツ変換の選定基準:パフォーマンス
携帯コンテンツ変換エンジンは、システムのフロントに位置し、常にレスポンスが通過するので、そのパフォーマンスは非常に重要です。パフォーマンス・データはコンテンツや環境や計測方法に非常に大きく依存し、客観的な方法は存在しないので分かり難いものです。良いデータを出しすぎてユーザからクレームをもらうのも好ましくなく、悪いデータを出すこともできず...とベンダー側も悩みます。
ラウンドアバウトでは、多少のリスクをとってパフォーマンスデータを公開しています。また1,000/秒のスループットも表明しています。画像キャッシュがある状態で、ノーマルなサーバで1ページ10画像程度のコンテンツで試せば、HTML/画像を合わせて、秒間1,000アクセスは控えめに言っても出るでしょう。ただ、他製品では「独自な技術で高速」というだけで、データも中身が分かりません。
ラベル:
パフォーマンス,
携帯コンテンツ変換・製品比較,
携帯画像変換
携帯コンテンツ変換の選定基準:ネットワーク設計とセッション
携帯コンテンツ変換を選定する際、重要なポイントの1つは製品自体がセッションを使う処理をするかどうかです。携帯コンテンツ変換製品がセッションを使う機能がある場合、ネットワーク設計に大きな制約が生じます。セッションを使用する代表的な機能が、「ページ分割」と「クッキーエミュレーション」です。
セッションを使うと次のような制約が発生します。
セッションを使うと次のような制約が発生します。
- アクセス端末は常に同じ特定変換サーバを通過する必要がある
- このため単純なラウンドロビンが使用できず、パラメータ等による振分けが必要となる
- アプリケーションもセッションを利用し、特定サーバでの処理を要求する場合がある
- この時、1つの携帯からは特定変換サーバと特定Webサーバを通過するように、ネットワーク設計しなくてはならない。
ラベル:
サーバ構成,
携帯コンテンツ変換・製品比較,
負荷分散
携帯コンテンツ変換の選定基準:ネットワーク設計
コンテンツ以上にネットワーク構成はシンプルでなくてはなりません。複雑なネットワークはトラブルを招き易く、コストも高く、変更リスクも高くなります。ネットワーク設計・設定といっても、ルータやロードバランサ、DNS、HTTPサーバなど様々なレベルのものがあり、1つの課題を解決する方法も多種多様です。ネットワーク技術に長けたエンジニアは少なく、基本的に高コストです。そのため、ネットワークをシンプルにすることはシステム設計上の最重要項目の1つです。
負荷分散とフェールオーバーを考慮した複数台のサーバ構成をする場合、サーバ型とラウンドアバウトではネットワーク構成が大幅に異なります。
フェールオーバーを考慮したサーバ型とラウンドアバウトのシステム構成

ラベル:
サーバ構成,
携帯コンテンツ変換・製品比較,
負荷分散
携帯コンテンツ変換の選定基準:サーバー台数
ラウンドアバウトと他社製品の一番の違いは、サーバー台数です。もっとも違いが分かりやすいのは、変換サーバーをハードウェアとして提供している製品です。
例えば、Webサーバーが3台ある環境で、ハード提供型は3台の変換サーバーが必要で、合計6台となります。一方ラウンドアバウトはWebサーバーに組み込まれますので3台のままです。

例えば、Webサーバーが3台ある環境で、ハード提供型は3台の変換サーバーが必要で、合計6台となります。一方ラウンドアバウトはWebサーバーに組み込まれますので3台のままです。
サーバー型とラウンドアバウトの台数の違い

ラベル:
サーバ構成,
携帯コンテンツ変換・製品比較
携帯コンテンツ変換の選定基準
携帯コンテンツ変換を導入を検討するに当たり、どのような点を選定基準とするか、まとめていきたいと思います。ラウンドアバウトコンセプトというBlogの中では中立性を保つことはできませんが、ここで触れる内容こそラウンドアバウトのコンセプトそのものであり、その違いを示すことができればよいと思います。
常に製品は、様々な機能の有無を○×付けて評価されますが、実は”×”であることにも強い意味がある場合もあります。製品のコンセプトを理解してもらうことは、その製品の最も有効な使い方や将来性について、ユーザーに安心して製品を使ってもらうために大事なことだと考えます。
コンセプトは製品の外殻であり、この殻が内側に位置する色々な機能の性質・性能に決定的な影響を及ぼします。ユーザーからすれば最小限の機能さえ満たせれば、コンセプトから生じる製品の基本特性が一番重要です。それは製品を選定する上で最初に必要な情報でもあるので、ここで選定基準としてまとめていきたいと思います。
常に製品は、様々な機能の有無を○×付けて評価されますが、実は”×”であることにも強い意味がある場合もあります。製品のコンセプトを理解してもらうことは、その製品の最も有効な使い方や将来性について、ユーザーに安心して製品を使ってもらうために大事なことだと考えます。
コンセプトは製品の外殻であり、この殻が内側に位置する色々な機能の性質・性能に決定的な影響を及ぼします。ユーザーからすれば最小限の機能さえ満たせれば、コンセプトから生じる製品の基本特性が一番重要です。それは製品を選定する上で最初に必要な情報でもあるので、ここで選定基準としてまとめていきたいと思います。
ラベル:
携帯コンテンツ変換・製品比較





