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携帯サイトのアクセス解析が特殊な理由

携帯サイトも当然アクセス解析が必要ですが、PCであればとりあえずアクセスログを解析ツールで読み込ませて基本的な解析を開始できます。webalizerやAWStatsなど無料のツールもあります。ただし、これらのツールはIPベースでユーザー識別するので、個人自宅からのアクセスはほぼ同じアドレスからアクセスされるのでよいのですが、ゲートウェイを経由する企業からのアクセスを考慮すると、セッション数(ユーザー数)などのデータには正確性に問題があります。問題はありますが、なんといってもコスト0で実現できる点は大きな利点です。

とはいえ、やはりセッション数を把握しない限り正しい解析はできませんし、コンバージョン数や経路分析までも求められて来ると、どうしても個別のユーザーを判別しなくてはなりません。そこでユーザーを識別するために、クッキーを使って個別のアクセスを区別します。方法として、クッキーを使ったセッションをアクセスログのURLに追加する方法(主にサーバーログ解析)と、Javascriptを使ってアクセス解析用のアクセスをログサーバに向けてブラウザーから発生させる方法(主にビーコン、GoogleAnalyticsなど)があります。ただし、ここまでPCでの話です。

話を携帯サイトに戻します。携帯サイトのアクセス解析が難しいのは、次のような理由によります。
  • 携帯端末はゲートウェイ経由かつ、アクセス毎にIPが変わるので、IPベースでは全くセッション数として意味を持たない
  • 大多数のdocomo端末はクッキーが使えないのでユーザー識別にクッキーが使えない
  • ほとんどの端末はJavascriptが使えないので、ログサーバーと通信できない
このため、一般的な方法は全くといってよいほど役に立ちません。そこで、携帯サイトアクセス解析には特殊な方法を使わなければいけないことになっていて、多くのサイトは「何も出来ない」という状態に置かれているといってよいでしょう。

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