携帯サイト制作のヒント：端末グループを使いこなす

PI機能で使える条件式には、ラウンドアバウトが持つ機種情報の項目名以外に「端末グループ」を使うことができます。またリクエストヘッダ「X-RA-Device-Group」から取ることもでき、アプリケーションの開発サポートとしても活用できる機能です。

端末グループはいくつかの機種をグループ化したもので、デフォルトではラウンドアバウトが定義するグルーピングだけの状態ですが（システム端末グループ）、この他にユーザー定義のグループを作ることができます。

• ユーザー端末グループ
• クローラーグループ

※クローラーグループは次回のエントリで紹介します。


●ユーザー端末グループ

PIをユーザー端末グループとして設定ファイルに書くことができます。繰り返し使う記述や複合条件で長くなった記述を書いたり、記述が将来変わる可能性がある場合に集約させることができます。

（端末グループ設定ファイル）

docomoGps {
<?ra carrier="DoCoMo" gps-support="1" ?>
}
auGps {
<?ra carrier="au" gps-support="1" ?>
}
softbankGps {
<?ra carrier="SoftBank" gps-support="1" ?>
}

（PI記述）

<?ra device-group="docomoGps" ?><a href="送り先URL" lcs>今いる場所を知らせる</a>
<?ra device-group="auGps" ?><a href="device:gpsone?url=送り先URL&ver=1&datum=0&unit=1">今いる場所を知らせる</a>
<?ra device-group="softbankGps" ?><a href="location:auto?url=送り先URL">今いる場所を知らせる</a>

外部CSS化がメンテナンス性に優れているのと同様に、ユーザー端末グループを利用することでHTML上のPI記述をシンプルに保ち、メンテナンスに強い表示コントロールができます。