携帯コンテンツ変換ASPの種類

ラウンドアバウトや他社競合製品を導入する場合、自ら選定・テスト・購入・導入する必要が生じます。その手間を省くことができるのが、ASPです。ASPであれば、利用したい期間だけ使えたり、製品テストなどをする必要が無いので、気軽に導入が図れます。そして、携帯変換にもASPがあり、2種類あります。

１つはラウンドアバウト導入済みのホスティング・サービスです。もう1つが従来の変換プロキシ型のASPサービスであり、２社から提供されています。1番の違いは製品比較同様、そのシステム構造にあります。ラウンドアバウト・ホスティングは、それだけで完結するサービスであり他には何も要りません。プロキシ型ASPでは、コンテンツが動作しているサーバが別途必要です。

２つの違いは次のようまとめられます。

• プロキシ型は別途Webサーバが必要となる
• プロキシ型は2度インターネットを経由してアクセスされる
• 携帯からアクセスされるURLは変換サーバのURLとなる

このシステム構造ゆえに、コスト・パフォーマンス・使い勝手などほぼ全ての面で、ラウンドアバウト・ホスティングに圧倒的なアドバンテージがあります。

基本的に変換プロキシ型は変換サーバ型製品と同様の問題を抱えています。特にパフォーマンス及びスループットに関してはインターネットを経由するため低く、自らサーバ増強などでは対応するこの出来ない弱点を抱えています。機能面でも変換サーバ型製品同等の機能であり、ラウンドアバウトの提供するリッチな画像変換や自由度の高い言語変換は備わっていません。

逆にラウンドアバウト・ホスティングはラウンドアバウトのアドバンテージはそのままに継承しながら、ASPのよって導入の手間とリスクを省き、しかもリーズナブルな価格体系での提供となっています。

とはいえ、プロキシ型の導入理由の１つに、既に自社サイトで動かしているiモードコンテンツを変更することなく、au/softbank対応にすることがあります。そのケースでは変換ASPサーバというのは魅力的な選択肢となっているようです。

これから幾つかのエントリーで携帯ASPの比較をしていきます。