- 携帯サイトのユーザー認識できる生ログが記録できる
これがフットプリントの今までに無い価値なのですが、ではフットプリントが無ければどうなるのか、検証してみたいと思います。
- au/softbankの端末は、HTTP/SSLの両方ともユニークIDがリクエストヘッダーから取得できますので、設定すればApacheログに記録できます。
- 次にdocomoですが、全てのリンクにguid=onと記述する必要があるので、コンテンツに修正が必要です。また副作用は無いと思いますが、1ソースでこのリンクをつけると全キャリアにその記述が入ります。
- docomoのSSLはIDが取得できないので、HTTPアクセス時に1サーバーの場合にはアプリケーションセッションに入れることも出来ますが、複数サーバーの場合には困難でしょう。
- またPCの場合、IPかセッションIDをツール指定の方法でApacheログに残します。
au/softbankについては、フットプリントがなくてもログへの記録が可能です。
ドコモ端末の場合、フットプリントにはguid=onをhtmlに自動挿入する機能があります。またHTTP→SSLの切替時に自動的にiモードIDから生成したパラメータ引継ぎに切り替わり、SSL通信時にはパラメータからデコードしたiモードIDを記録するので、ユーザー経路が途切れません。もちろん、SSLからHTTPに変化すれば再びguid=onとなり、この機能が動作するのはドコモ端末だけです。
PCからのアクセスの場合、フットプリントはCookieを発行し、CookieベースのユニークIDを記録します。携帯端末と同じフォーマットで残るためPC/携帯を横断してユニークユーザー数を把握することが可能です。しかしながらCookieベースだとドメインやプロトコルが変化した際に別Cookieとなり、同一ユーザーが分かれてしまう問題があります。携帯はドメイン横断でユーザユニークなのにも関わらずPCではドメインの違いでユーザーが変わると意味定義においておかしくなってしまいます。そこでフットプリントでは、これを防ぐ設定・機能も提供しています。つまりPCユーザーとしても携帯同様の正確なユニークユーザーを記録することができます。
このようにフットプリントは、ユニークユーザー補足という点では携帯だけに収まらない広範囲なログ出力をサポートしています。この全ユーザーの網羅性こそフットプリントの導入意義となります。このため、
- PC/携帯キャリア毎のアクセスシェア
- 特定ページ(遷移、コンバージョン)の携帯のユニークユーザー数
- 特定ページ(遷移、コンバージョン)のPCのユニークユーザー数
といったデータを正確に抽出することが可能となります。こういったデータを押さえることができれば、日々のアクセス監視には十分通用します。ログをローテートさせて、前日のデータを深夜にバッチで流して日々の推移や累計データを作ることが簡単にできます。
こうして得られる基本的な小さなデータこそ、実はもっとも有用で無駄が無いものではないでしょうか?生データから得られるこれらのデータを蓄積すれば、Excelで読み込めば、瞬く間にグラフで見ることができます。
フットプリントの導入意義は色々ありますが、こんな普通の日常業務に役立つデータが得られることが、とても大きな価値なのでは無いかと思っています。
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