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携帯コンテンツ変換の選定基準:ネットワーク設計

コンテンツ以上にネットワーク構成はシンプルでなくてはなりません。複雑なネットワークはトラブルを招き易く、コストも高く、変更リスクも高くなります。ネットワーク設計・設定といっても、ルータやロードバランサ、DNS、HTTPサーバなど様々なレベルのものがあり、1つの課題を解決する方法も多種多様です。ネットワーク技術に長けたエンジニアは少なく、基本的に高コストです。そのため、ネットワークをシンプルにすることはシステム設計上の最重要項目の1つです。

負荷分散とフェールオーバーを考慮した複数台のサーバ構成をする場合、サーバ型とラウンドアバウトではネットワーク構成が大幅に異なります。

フェールオーバーを考慮したサーバ型とラウンドアバウトのシステム構成


サーバ型では、ネットワークに追加するだけ、と言われますが、実際のところ追加するのは簡単ではありません。左図のようにロードバランサを2段に組む必要があります。ロードバランサは非常に高価な機器にも関わらず、2倍のトラフィックを捌く必要が出てきます。ネットワーク設定もURLやIPと絡んでややこしくなります。

ラウンドアバウトの構成は相変わらずシンプルなままです。携帯としての構成の特殊性は一切ありません。
  • 複雑にしたい理由が見当たるでしょうか?
複雑なシステムは拡張時に強い阻害要因となってしまいます。例のシステムで負荷が上がってきたらどうしますか?ラウンドアバウトのシステムでは1台サーバーを追加すれば終了ですが、サーバ型の場合Webも変換サーバも増やすのか?一方でよいのか?ロードバランサの容量は超えないか?などを十分に吟味する必要があり、追加の投資もかなりのコストを要します。

ラウンドアバウトが大規模システムに強い理由の1つはここにあります。ラウンドアバウトのシステムは極めて単純なので拡張するときにも、やるべき事とコストが非常に明確です。拡張性はシステムの単純さによって担保されるものだという考え方に基づいてラウンドアバウトは設計されています。



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